かつて、日本は都市も田舎も、家々には縁側という日だまりにヒトとヒトが自ら出会い談笑するつながりの場があった。しかし、新しくできる住まいにはどこもかしこも縁側がなくなってから、地域の人間関係がキシみ始め、人と人のふれあいがなくなり、淋しい思いをすることが多くなってきた。
文明の進展によるコミュニティの崩壊は、高齢者にも子どもにも生きにくい状況を生みだしている。
縁側不在の時代に提起する「まちの縁側」とは、単に場所や空間をさすのではなく、ヒトとの出会い、楽遊や食や音などさまざまなコトやモノが行き交う共生の場のことをいう。
「まちの縁側」「地域の縁側」は、コミュニティ再生への地域からの静かなムーブメントとして各地に広がり始めている。
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