ろーかるでざいん塾
第3回
千の風にのって
いのちの詩が響く
2006年9月23日
第1部 三浦久コンサート 9月23日(土)、長野市ふれあい福祉センターにてろーかるでざいん塾 第三回「千の風・いのちの詩を聴く」が開催されました。
 講座は、第一部の三浦久さんのコンサートと第二部のシンポジウムの二部構成で行われました。
 作者不明の詩に、三浦さんが訳詩・曲をつけたオリジナルの「千の風」を中心に“いのち”に関する歌を歌っていただきました。
三浦さんのギターと歌声に、太田さんのサックスの音色が加わった優しい音色 に参加者みなさんは聞き入っていました。




 オープニングの千の風は、英文の 原詩と三浦さんの訳詩を朗読する演出も 加えていたので、詩をじっくりと味わう こともできて素晴らしい幕開けでした。
千の風以外の他の歌も、詩の中の人物 や出来事に対する三浦さんの強い思いが 伝わってくる歌でした。
短い時間のコンサートでしたが、三浦 さんの一つ一つの歌に会場の参加者から温かい拍手が送られました。
第2部 シンポジウム いのちに対する
それぞれの思いを語る

今城慰作さん、三浦久さん

松本良子さん、大西暢夫さん




愛和病院の今城慰作さんからは、「死を恐れ、向き合えない人が多い、ありのままの苦しみを表現できる場、正直に本音を語れる場が必要ではないか。」と提案してくださり、子どもを虐待から守る会 副会長の松本良子さんからは「虐待は単なる親だけの問題ではない。孤独を吐き出す場がない。」と虐待の実情を踏まえながら現状を語ってくれました。また、人の生き様を撮り続けている大西暢夫さんは、全国の精神病院を回りながら撮影をされたり、ダムによって地図上から消えてしまう村に暮らす人達を撮影した事から、「その土地に根付いた生活、その人にとって大切な場所がその人の人生や生き方を築いていくのではないか。」と話してくれました。 フォークシンガーの三浦久さんは、「物質的豊かさや徹底した効率主義を追求した結果、昔のような近所付き合いといったような関係が希薄化してしまっている。」と自身の子どもの頃を思い出しながら現状を話してくれました。
 この発言を受けて、コーディネーターの城島さん(ろーかるでざいん企画委員)は、「子育てを例にとっても、男は会社の中だけの人間関係しかない場合が多い。これからは、会社の外での横のつながり・心の縁側が必要ではないか。」とまとめてくれました。コメンテーターの内山塾長(ろーかるでざいん塾長)から、「一人一人の生を見つめる。生の尊厳が大事である。その視点をまちづくりに生かさなければならない。」と次回の最終回へと繋がる発言を頂きました。