2001年ボランティア国際年
長野から発信! ビデオドラマ完成!
ビデオドラマ「DONGURI」権兵衛さんの出発 あらすじとテーマ |
ひとりの老人が長野に現れた。田村敬之助、七十五歳。田村は池の近くにあったと記憶する洞着を探していた。田村と出会った車椅子の女性(陽子)を通じて、洞窟探しを手伝い始めた若者(雄介)は意外な事実を知る。田村老人は末期の肝臓ガンで東京の病院に入院中だったが、こっそり抜け出してきたというのだ。その脱出は老人にとって自分探しの旅のようでもあった。 田村は太平洋戦争時、学徒動員で入隊するその日、逃亡した。逃げて逃げて長野辺りまで来たとき、ひとりの少女が洞窟に匿ってくれた。少女は特攻隊で死んだ兄の形見の拳銃を田村に託した。「兄の分も生き延びて欲しい」と。 そんな思い出の洞窟を探していたとき、田村はひとりのダウン症の青年(太次郎)に出会う。彼は荒野にただ一人、ひたすらどんぐりを植えていた。戦後は企業戦士として生きてきた田村にとってその青年の行為はなぜか新鮮に思えた。 一方洞窟探しをアルバイトとして受けた雄介ら若者たちは、限りある命の田村にどう関わっていけばよいのか悩む。病院に戻すべきか、洞窟探しを続けるべきか。 洞窟が見つかり一時過去を呼び戻す田村だが、田村の眼はどんぐりを植える青年、太次郎を通して未来を見つめ始めていた。 毎日通ってくる田村に、初めて一緒にどんぐりを植えることを太次郎が許したその日、田村は荒野に倒れた。 朦朧とする意識の中で田村は拳銃を取り出し、狙いを定める‥‥・。 関係性が希薄化する現代。 徴兵を逃れ、過去から逃げつづけるひとりの老人。 人知れず黙々とどんぐりを植えつづけるひとりの青年。 今を生きる若者たち。 その老人と若者たちの出会いを通して、 人との関わり、命との関わりを描きます。 昨日、今日、明日。 戦争、いのち、ボランティア‥・‥。 |
ビデオドラマ「DONGURI〜権兵衛さんの出発〜」制作経過
2000年10月 ボランティアちょっといい話、いやな話、変な話を全国に募集 同時にスタッフ・キャストも募集 2000年12月25日 締め切り 24篇のちょっと話が寄せられた。 スタッフ・キャストは30名 2001年1月7日 スタッフ・キャスト応募者の顔合わせ、VDP発足 これより企画検討に入る 市民フォーラムにおけるステージ企画を担当することになる。 2001年3月31日 ちょっと話の朗読を組み込み、歌、踊りなどのステージを企画制作・発表。 2001年5月 シナリオ第一稿が上がり検討に入る。同時に撮影準備に取り掛かる。 2001年7月 シナリオ第五稿が上がり決定稿とする。スタッフ・キャストの決定。ロケハン及びリハーサルに入る。 2001年7月19日 制作発表記者会見 2001年7月22日 クランクイン 撮影日7/22 8/4 8/18 8/19 8/20 9/1 9/2 9/9 9/13 9/15 9/16 10/7 他実景撮影2日 合計14日 2001年10月7日 クランクアップ 2001年10〜11月 編集・MA・仕上げ 2001年12月8日 完成記者会見&試写会&草薙幸二郎さんと語る会 概 要 制作費500万円(市からの助成、その他の助成金、協賛金) 出演者 俳優3名 一般参加22名 スタッフ プロ14名 一般参加22名 参考にしたちょっと話 3篇 |